Steinway Owner Interview

音楽が人と人をつなぐ場所

- 神戸・北野に、音楽を通じて人が出会うサロンを -

2026年10月、神戸・北野の歴史ある街に誕生した「北野Classica」。
音楽を通じて人と人が出会い、新たなご縁が生まれる場所をつくりたい。そんな想いからサロンを開いたのは、サクソフォン奏者として活動する立川正美様です。
北野Classicaが生まれた背景から、立川様が描くこれからの展望についてお話を伺いました。(2026年取材)

― 本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
サクソフォン奏者として活動されている立川様が、このようなサロンを開こうと思われたきっかけを教えていただけますでしょうか。

私は神戸で生まれ育ったのですが、音楽を仕事にするようになってから、神戸にはクラシック音楽を聴けるお店やサロンが少ないと感じていました。コロナ禍を経て、そうしたお店が閉店してしまったことも、すごく寂しく思っていました。
そこで、クラシック音楽をメインに、いつでも生演奏を楽しめるようなサロンを神戸の街につくりたいと思ったことがきっかけです。クラシック音楽がもっと街に根付いていったらいいなと思っています。

― 神戸・北野という場所を選ばれた理由はございますか。
私は神戸市の長田区で生まれ育ちました。大学を卒業するまでは北野を訪れる機会があまりなかったのですが、友人と異人館巡りをしたときに、歴史があり、情緒あふれる街並みがとても素敵だと感じました。上質な音楽を届ける場所として、この街の雰囲気はぴったりだと思いました。

― 北野の洗練された雰囲気は、クラシック音楽を楽しむ場所にぴったりですね。
そうですね。駅から歩いて来る道のりも楽しいですし、異人館を巡ったり、小さなカフェに立ち寄ったりすることもできます。街全体に文化的な雰囲気があるところも、北野の魅力だと思います。

― 空間づくりでは、どのようなところにこだわられましたか。
もともとここは、ブライダル会場として使われていた場所でした。以前は天井がもっと低かったのですが、演奏する場所としては、天井が高いほうが音がよく響きます。そこで、音響設計士の方にも入っていただき、音の響きを考えながら一から作り直しました。

―ステージの木の壁も印象的ですね。
木は音響面でもよいですし、音響設計士の方によると、壁に凹凸があるほうが音が空間の中で混ざり合い、豊かに響くそうです。そのため、あえて平面ではなく、凹凸のある壁にしています。
ステージの床は、私のこだわりで暗めの色の木を選び、重厚感のある雰囲気を出しました。

― ピアノの色も、空間との調和を考えて選ばれたのでしょうか。当初は木目のピアノも検討されていたそうですね。
そうなんです。でも、黒いピアノにして本当によかったと思っています。木の壁に黒いピアノがすごく映えるんですよね。実際に置いてみると、この組み合わせがとても気に入っています。

―この素敵な空間に、スタインウェイのフルコンサートグランドピアノをお選びいただいた理由を教えていただけますでしょうか。
クラシック音楽をメインにしたサロンを作るにあたって、スタインウェイのフルコンサートグランドピアノで演奏できることを、北野Classicaの代名詞にしたいと思っていました。
フルコンでリサイタルをしようとすると、大規模な会場となってしまい、実現が難しいこともありますが、北野Classicaは70~90席ほどの規模ですので、気軽にリサイタルを開催していただけると思います。 演奏家の方々にとって、新しい演奏の場にしていただけたら嬉しいです。

― 実際に演奏されて、音の響きはいかがですか。
私はサクソフォン奏者なので、ピアノとのデュオでも演奏するのですが、音がとてもまろやかに響くところが気に入っています。 この広さでサクソフォンとピアノを全開で演奏すると、音量が大きくなりすぎないか心配していたんです。でも、フォルテの音がきつくならず、まろやかで包み込まれるような響きになります。弱い音も、ぼやけることなく鮮明に聴こえます。

―メインホールのほかにスタジオもありますが、こちらはどのような用途で利用されていますか。
ここは、スタインウェイのB-211を備えたスタジオです。
小さなピアノの発表会や、ピアノを習っている方同士で集まって演奏を聴き合う「おさらい会」などにご利用いただいています。最近では、コンクールやオーディションに提出するための演奏動画を撮影したいというお問い合わせも多いですね。
椅子を15席ほど並べることができ、料金も比較的リーズナブルに設定しています。メインホールは1日1組のご利用ですが、こちらのスタジオは時間貸しにしているので、気軽にご利用いただけると思います。

―今後、北野Classicaで実現していきたいことはありますか。
演奏を聴く場所というだけではなく、音楽と食事を組み合わせたり、お酒を楽しみながら音楽を聴いたりするようなイベントもやってみたいと思っています。コンサートの後に食事をするというだけではなく、音楽と食が一体となったイベントができたらいいですね。

―音楽を楽しむことに加えて、人と人が交流するきっかけにもなりそうですね。
そうですね。音楽ホールでは飲食ができないところも多いですが、音楽を楽しむことをきっかけに、会話が生まれることもあると思います。音楽や食事を通して新しい人と出会い、ご縁がつながっていく。そんなサロンになればいいなと思っています。
クラシックコンサートというと、どうしても堅いイメージになってしまいがちですが、そうではなく、もう少し気軽に来ていただける場所にしたいです。

写真:北野Classicaオープニングセレモニーのケータリング

 

- 立川様ご自身も、音楽を通じてたくさんの方とのご縁を育んでこられたことと思います。
最後に、立川様にとって音楽とはどのような存在か、教えてください。

私は、言葉で何かを人に伝えるというよりも、音楽を通して自分の感情や思いを表現し、人に伝えてきました。 音楽は、自分の人生にとって、かけがえのない表現の手段です。今では、体の一部のような存在になっていると思います。
また、音楽を通して、本当にたくさんの人と出会うことができました。もしサクソフォン奏者として活動していなかったら、出会うことのなかった人もたくさんいると思います。 音楽を通して生まれたご縁が、私自身の経験としてたくさんあります。
だからこそ、今度はこの北野Classicaを通して、人と人とのご縁をつないでいけるようになればと思っています。

- 素敵なお話をありがとうございました。[ 問い合わせ窓口 ]
北野Classica
〒650-0002
兵庫県神戸市中央区北野町3丁目10-1
HP:https://kitano-classica.com/

 

▼ 北野Classica様ご所有のD-274の詳細、購入ガイドは下記よりご覧ください。

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