―イベントレポート 
スタインウェイ×東京タワー
創業170周年記念イベント

創業者のハインリッヒ・エンゲルハート・スタインヴェク、そしてその息子たちがドイツからニューヨークにわたり会社を設立したのは1853年3月5日のこと。それ以来、スタインウェイは世界最高峰のピアノとして世界中のピアニスト、コンサートホール、ピアノ愛好家に愛用されて参りました。
Steinway&Sonsはお陰様で今年170周年を迎えました。創業170周年にあたり、株式会社 TOKYO TOWERの特別協力をいただいて記念イベントを開催いたしました。こちらの記事ではその様子を動画を交えつつご紹介いたします。

■「Memorial Tower ピアノ」を東京タワーメインデッキに設置
来場者が演奏できる"タワ―ピアノ"として、3月4日・5日の2日間にわたって東京タワーメインデッキ(地上150m)に「Memorial Towerピアノ」を設置いたしました。「ストリートピアノ」ならぬ「タワーピアノ」として、東京タワーにお越しくださった方が、十人十色の演奏を披露しました。とっておきの衣装をお召しになったお子様、パートナー同士で連弾を楽しむ方々、転勤前の節目の想い出にタワーを訪れた方等々、皆様が思い思いの曲を演奏する様子をピアノが弾ける方も、そうでない方も楽しんでいらっしゃいました。

東京タワーから望む景色は天気や日照時間によって日々異なり、来る人にその日限りの体験をもたらすのと同様、ピアノの演奏とその周囲に集う人が奏でる空間はまさに一期一会。時代を経ても変わらず愛される東京タワーと同じように、その日東京タワーでスタインウェイピアノに触れたお客様にとって、ずっと色褪せない想い出となることを願って運び込まれたピアノはしっかりと役割を果たしてくれたようです。

2日間で合計約6時間のみの一般展示と短い時間でしたが、想像を超える反響をいただき多くの方が東京タワーから望む絶景を背に、スタインウェイでの演奏を楽しんでくださいました。中にはYouTubeで演奏動画を載せてくださるピアニストの方もいらっしゃいましたのでご紹介させていただきます。「みやけん / Miyaken」さんのチャンネルでは名作映画のメドレーを豊かなサウンドと幅広い表現力で、当日の雰囲気や景色とともにお楽しみいただけるかと思いますので是非ご覧ください。
(画像をクリックすると動画をご覧いただけます)

東京タワーの展望台にスタインウェイのグランドピアノが展示されるのは、今回が初めての試みでした。多くのお客様から「どうやって搬入するの?」「まさかクレーンで入れるのでは…?」といった疑問をいただきました。
東京タワーへのピアノ搬入の様子をまとめた短編動画を公開しておりますので、是非ご覧ください。搬入を担当したのは60年以上に亘ってスタインウェイピアノを運んでいる奥泉運送様。「長年スタインウェイを運んでいるけども、東京タワーに上げるのは初めて」と感慨深い様子で話されていたのが印象的でした。
(次の画像をクリックすると動画をご覧いただけます)

◆ピアニスト 菊池亮太氏を迎えたメモリアルコンサート

スタインウェイの創業日である3月5日の夜には、高い演奏・即興技術と音楽性で心を掴むピアニスト 菊池亮太氏を迎えた特別コンサートを実施しました。ドビュッシーの「月の光」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」を含むメドレー、ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」2楽章のオマージュなど、美しい夜景と溶け合うような数々の演奏で、聴衆を魅了しました。また、自動演奏機能付きのスタインウェイ SPIRIO-rの機能を駆使した即興も披露くださり、自分が弾いた演奏を瞬時に録音し、再現される生演奏に被せて演奏する「一人連弾」も大きな注目を集めていました。
( SPIRIO-rについての詳細はこちら。)

日曜日の夜にも関わらず数百名という多くの方にご来場いただき、一夜限りの特別な空間をお楽しみいただきました。当日の様子はライブ配信でも公開され、現在スタインウェイの公式YouTubeでご覧いただけます。是非お楽しみください。
(次の画像をクリックすると動画をご覧いただけます)

最上級の天然素材を使用して職人の手で作られるスタインウェイのピアノは、きめ細やかな温湿度の管理や調律が必要ということもあり、なかなかホールや音楽サロン以外で楽しめる機会は多くないかもしれません。今回の特別イベントでは、老若男女を問わず様々なバックグラウンドを持った方が集い、互いの音楽に触れて褒め合いながら交流するお姿が印象的でした。スタインウェイのピアノがそのきっかけ作りの一助となっていたとしたら、それほど幸せなことはありません。
また特別な機会に、スタインウェイの比類なき音色をお届けできる日を心待ちにしています。

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