【オーナーインタビュー】
白井屋ホテル様

~THE PLACE OF ENCOUNTER~
アート・食文化・歴史、
五感に響く体験を
スタインウェイとともに

「めぶく。」まち、前橋に佇む白井屋ホテル

かつて絹産業でイノベーションを興し日本近代化の先駆けとなった前橋。
今「めぶく。」まちとして大きな変貌を遂げようとしている前橋。
創業300年の白井屋の歴史が新たな食文化とアートの発信源として蘇るべく、前橋市に2020年12月に誕生したホテルです。

Shiroiya Hotel Jr. Suite ©Shinya Kigure

 

「めぶく。」とは「Where good things grow(良いものが育つまち)」という前橋に宿る魅力とこれからの期待を込めて、まちづくりのビジョンとされている言葉だそうです。「めぶく。」という言葉からは、都市と農村が共存するまち・前橋に脈々と流れる歴史・文化・温もりなどの妙味が、花木のように溌剌と美しく咲き渡る姿が想像されます。

300年以上の"樹齢"を持つ白井屋ホテル様が、新たな"芽吹き"として前橋で手掛けたホテルに、公共の場では日本で初めてとなるSPIRIO | r B-211モデルが導入された背景や今後の展望についてお伺いしました。白井屋ホテル様に加え、前橋市の地域創生に深く関わられ、白井屋ホテルを引き継がれた前橋出身の起業家で、アイウエアブランド〈JINS〉の代表、田中 仁様から語られる、ここだけのストーリーをぜひお楽しみください。

 

Q. SPIRIO | r を導入されて以来、どのようにお使いになっているか教えてください。

白井屋ホテルはアートデスティネーションとして、建築、デザイン、アート、そして食にこだわりのある交流の場をご提供してきました。そのなかで、「SPIRIO|r」をホテルのラウンジに導入して、美しい音楽にも気軽に慣れ親しむことができるようになり、よりゆたかな「まちのリビング」をつくりあげることとなりました。
ピアノの最高峰であるスタインウェイのピアノを導入できたことは、本物にこだわる白井屋ホテルとして、とても光栄に思いますと共に、かつての巨匠の名演奏などを自動演奏機能を介してお客様と共に楽しめる機会創出につながります。

Q. 前橋で暮らす人にも訪れる人にも「まちのリビング」を美しい音楽と届けるのはユニークな体験ですね。お客様からはどのようなお声を頂いていらっしゃいますか?

スタインウェイのピアノは、限られたご家庭や音楽ホールでのみ聴けると思っていたところ、一般にも開放された場でかしこまらずに楽しめるのは、とても嬉しいというお言葉をいただいています。また、4層吹き抜けの緑あふれる空間で上質な音楽を楽しめるのは、とても贅沢な体験ともお伺いしています

Q. SPIRIO | r がある空間を今後どのように活用されていきたいか、展望などをお話いただけますか?

発生から2年が経とうとしている今なお、コロナウイルスによる影響は続いていますが、さまざまな演奏会の機会をもうけ、まちのみなさま、そしてホテルのゲストのみなさまが一緒に音楽を楽しんでいただける場を少しずつ増やしていきたいです。
国際的に活躍されているピアニストの方から、これから羽ばたいていく若い演奏家の方まで、幅広い方々に演奏していただくことで、白井屋ホテルのラウンジから、さらなる音楽の発信を続けていきたいと思っています。

Q. 最後にこれからお越しになる方へのメッセージをお願いします。

おかげさまで、白井屋ホテルはコロナ禍での開業にもかかわらず、オープン1年にも満たない時期に、米国の有名インテリア雑誌Architectural Digest(アーキテクチュラル・ダイジェスト)より「2021 AD Great Design Hotel Award」を受賞し、そして英国の人気トラベル雑誌National Geographic Traveller(ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー)による「2021年世界のベストホテル39」に選出されました。
群馬県前橋市の地域活性化のために開業した客室数25の小さいホテルではありますが、あらゆるクリエイティブな分野における専門家のご協力を得てつくられた、世界でも類をみない、文化の拠点です。美術館のような空間のなかで、リラックスしたひとときを美しい音色と共にお過ごしいただけましたら幸いです。

オーナー 田中 仁様よりコメント

自身のライフワークとしている前橋の地域活性化の象徴として、アート・食・デザインなどの質に細部までこだわったホテル「白井屋ホテル」をオープンしました。
地元の人たちと前橋を訪れた人たちが交流するランドマークのような場にすることができたらと思っています。
音楽の質にもこだわり、ホテルを訪れた皆さまに本物の音を気軽に楽しんでいただきたいと考え、いくつかの候補の中からスタインウェイの自動演奏ピアノ「SPIRIO | r」 を導入することを決めました。

ピアニストの演奏を聞いていただく機会はもちろんのこと、日々良質な音色に触れ合う機会を創出したいと考えています。
こけら落としの演奏会には、群馬県出身の世界的ピアニストの金子三勇士さんにご出演いただきました。「SPIRIO | r」ならではの機能を駆使して、連弾をおひとりで奏でてくださり、お客様にも楽しんでいただけました。
(写真はお披露目時に演奏する金子三勇士氏)

ピアニスト 金子三勇士様より

300年の歴史を経て、現代アートと文化の発信地として生まれ変わった新次元のホテル。
入り口から奥のラウンジへ進むと、360度輝く「ビジュアル」な芸術空間が広がり、ここへ新たに「オーディオ」で楽しめるSteinway Spirio r が仲間入り。
歴史と伝統を守りつつ、最新のテクノロジーを搭載した21世紀ならではのマリアージュ。
この特別なモデルの選定と柿落としコンサートを担当する事となり、お話をいただいた時から期待が膨らみました。

迎えたコンサート当日。リハーサル時にピアノの椅子から周りを見渡すと、建物外見のクールで斬新なイメージとは対照的なアトモスフェアに気付きます。ローテーブルとソファーで囲まれたリビングルームのような暖かみ、そしてそこから上に広がる吹き抜けの天井と螺旋階段はまるで新たな次元へと続く魔法のルートのようでつい見上げてしまいました。

開演中はソファー席のお客様をはじめ、各フロアーの立見や螺旋階段にちょこんと座る子どもたちにも生音を届けられる幸せなステージへと変化。ここでリストやショパンと言った本格的なクラシック作品を弾き、アンコールはSpirio rとの一人連弾やラプソディ・イン・ブルーのオリジナル即興で締めくくり、終始お客様のお顔を見ながら演奏していました。

縦に伸びる広い空間のお陰で、コロナ禍の今でもディスタンスを取りつつ奏者と聴衆が互いを身近に感じられる、まさにニューノーマルな劇場が前橋市に誕生した事で、この特別な舞台から今後世界に向けた音楽発信が定着する事を、一群馬県生まれのピアニストとして心から願っています!

〈御礼〉

お忙しい中、una cordaへの寄稿のためにご協力いただいた白井屋ホテルの皆様に、深く感謝申し上げます。
「本物へのこだわり」を追求され、訪れる方々の五感を魅了する体験を生み出し続ける白井屋ホテル様の一部として、SPIRIO | rを置いてくださったことを心から嬉しく思います。

暮らす人と訪れる人が集い、交流する、新たなアートと食文化の発信の場として「めぶく。」白井屋ホテル様。記事を書き上げる頃には、素敵で粋なコンセプトへすっかり憧憬の想いが募り、いつか宿泊してみたいと夢見るようになりました。

極上の気品とこだわりが漂う空間にて、一人でも多くの方に、末永くスタインウェイの音をお楽しみ頂けることを心より願っております。

スタインウェイ ジャパン

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