角野 隼斗さんをスタインウェイアーティストとしてお迎えしました
コロナウイルスが生活や音楽活動に大きな影響を与え続けた2021年。そのような1年に光が射すような、大変明るいニュースがスタインウェイ ジャパンにございました。
それは今年8月に、角野 隼斗(すみの はやと)さんをスタインウェイ アーティストとしてお迎えしたことです。
スタインウェイ アーティストには、世界の舞台で活躍を続けるアルゲリッチ、ポリーニ、ツィメルマン、ラン・ラン、ユジャ・ワンをはじめ、ホロヴィッツやミケランジェリ、グレン・グールドなど往年のピアニストたちが名を連ねています。当然、スタインウェイ アーティストの任命にはスタインウェイ社の厳格な承認プロセスをクリアしなければなりません。歴史的なピアニストと肩を並べて仲間入りする逸材が、日本の若いピアニストから新たに生まれたことを心から嬉しく思います。
角野さんのアーティストページは全世界のスタインウェイ公式サイトにも掲載されています。こちらのページでは、アーティスト一人一人に「ご自身にとってスタインウェイとは」をメッセージとして頂いています。
そこで角野さんが語ってくださった言葉がこちらです。
―My life partner as a musician. Steinway piano always broaden my musicality―
(スタインウェイのピアノは、音楽家としての生涯の相棒です。常に自分の音楽の可能性を広げてくれます)
「サントリーホール」や「ブルーノート東京」での熱演や、ショパンコンクールでも国際的な評価を受けるなど、昇竜の勢いで”可能性”を高め続ける角野さん。これからの活躍からも目が離せません。
【角野さんとスタインウェイ】
角野さんとスタインウェイの深い繋がりは、実はPTNA特級のグランプリの副賞としてスタインウェイピアノを1年間貸与させて頂いたことから始まっています。
「『弱音の美しさ』が一線を画していました。」という理由でニューヨーク製のスタインウェイピアノをお選びになりました。曲中の心情の移ろいを抒情的かつ繊細に表現される角野さんに相応しい選択とも言うべきでしょうか。
多くのピアノファンに熱狂を生んだショパン国際ピアノコンクールにおいても、角野さんはスタインウェイのピアノで演奏。出場以前から爆発的な人気を得ていた角野さんにとって、大きなプレッシャーを背負った挑戦だったはずですが、その舞台でも信頼してスタインウェイとともに世界中に演奏を届けていただきました。
そして、角野さんらしさを発揮しているコラボレーションが、魔法ともいえる角野さんのSPIRIO - rでの技巧です。クラッシックにとどまらずジャズやオリジナル曲、そして即興などジャンルを超えて音楽に向き合う角野さん。確立された演奏技術はもちろん、即興性やクリエイティビティが詰まった「猫ふんじゃった(超能力ver)」では、SPIRIO -rの機能を惜しみなく活用したパフォーマンスを披露くださっています。クラシカルなピアノへの探求も止まるところ知らずな一方で、ピアノ界に風穴を空けるような革新的な演奏をお楽しみください!
猫ふんじゃった ―超能力ver― (画像をクリックするとご覧いただけます)
これからもスタインウェイ アーティスト角野 隼斗さんの益々のご活躍を心より楽しみにしています。